ご出産おめでとうございます!いよいよ赤ちゃんとの新生活が始まりますね。とにかくかわいい赤ちゃん!しかし、退院後の1か月は慣れないこと、初めての作業の連続。そして、夜も1時間ごとに起きてお世話が必要だったりと、心身ともに大変な時期でした。待ち望んだ生活のはずなのに寝不足が続きピリピリした時間が続くことも。
ここでは、月齢1か月の赤ちゃんの育児について、授乳やおむつ替え、睡眠のポイントに加え、親自身の心のサポートや赤ちゃんとの関わり方を詳しくご紹介します。この情報が少しでも育児のサポートになり、安心してこの貴重な時期を楽しめるようお手伝いできれば幸いです。
赤ちゃんのお世話の基本
授乳
月齢1か月の赤ちゃんは頻繁に授乳が必要です。この時期は、母乳やミルクを1回70~80mlを3〜4時間ごとに与えるのが一般的です。ただ、赤ちゃんによって個人差があり、授乳間隔が短くなることもありますので、赤ちゃんのサインに注意しましょう。赤ちゃんがお腹が空いたと感じるときは、手を口に持っていったり、唇を動かすなどのサインが見られます。まだ赤ちゃんは目がはっきりと見えないため、声をかけてあげながら授乳をすると、安心感が得られるようです。
初めての出産の場合、まだ母乳がうまく出ない場合の方が多いです。母乳育児を続ける場合も、最初だけ母乳にチャレンジし、足りない分は気負わずにミルクを使用してください。赤ちゃんも経口補給は初めてのこと。我が家も最初はうまくいきませんでした。1回20mlくらいしか飲めない日々が続きましたが、次第に飲める量も増えていきました。母乳について気になる場合は、助産師さんや地域の母乳相談室に相談することも一つの手です。
我が家は母乳とミルクを半々で使用していましたが、すぐに飲むことができる缶のミルクの使用は極力控えていました。理由は、常温で長期間保存できるので当然ではあるのですが、意外にも添加物が多いためです。まだ身体も出来上がってない赤ちゃんの胃には負担が多いように感じています。産院からプレゼントされることもあるようですが、原材料は調べて与えるものを選ぶようにしてください。
おむつ替え
新生児期はおむつ替えがとても頻繁です。1日に8〜10回以上のおむつ替えが必要になることも珍しくありません。さっき変えたのにもう色が変わっている!って夫婦で一日に何回も言っていました。この時期は、赤ちゃんのお肌がとても敏感で、すぐにおむつかぶれを起こしやすいので、できるだけこまめに交換してあげましょう。「きっとこれは、初めての我々におむつ替えの練習をさせてくれているんだ…!」と割り切って、せっせと替えていきましょう!おむつを替える際には、なるべくやさしく拭いてあげたり、場合によってはお尻拭きではなく、ぬるま湯を含ませた柔らかいガーゼで拭くなどの工夫も役立ちます。
赤ちゃんのお尻が少し赤くなっていると感じたら、保湿クリームやおむつかぶれ用のクリームを使って保護してあげることもおすすめです。我が家の赤ちゃんは最初よく肌荒れをしていたため、産院でもらった塗り薬のほかに、「プロペト」という白色ワセリンを使用していました。敏感肌におすすめです!
新生児のうんちは、胎便という黒緑色をしています。そこから次第に黄色や緑色になりますが、正常な便ですので、安心してください。危険な便の色は赤、黒、白です。
睡眠
新生児の睡眠はとても不規則です。日中と夜の区別がつかず、夜中に目を覚ましてしまうことも多々あります。この時期は、「赤ちゃんが眠るときに一緒に休む」ことが大切です。だってその時しか寝るときは無いのです!掃除洗濯なんて後回しでいいんです。とにかく身体を大切に、休めるときは休んでくださいね。
きついときは産後ケアを利用することも検討してみてください。利用できる期間が決まっていたり、前もって予約が必要な場合も多いため、まだ大丈夫!と思っても出産から頑張った自分へのご褒美と思って利用されてはどうでしょうか。使えるものは全部使っていきましょう!
赤ちゃんが寝やすい環境を整えるために、部屋の明るさや音の調整も工夫しましょう。柔らかい照明にしたり、少しリズミカルな音楽やホワイトノイズを流すと、赤ちゃんがリラックスしやすい環境が作れます。
親のメンタルサポート
自己ケアの重要性
育児は身体的にも精神的にもエネルギーが必要です。これは育児を始めて強く感じました。赤ちゃんかわいい!だけでは乗り切れない辛さがあります。自分自身のケアをおろそかにせず、少しでも自分のための時間を作ってください。赤ちゃんが寝ている間はリラックスすることを優先したり、短いながらもお気に入りの飲み物を飲んでホッとする時間を持つだけでも気分が変わります。我が家は近くに両家の実家もなく、転勤したばかりで周りに知り合いもいない中での育児でした。妻は計り知れない不安と孤独感があったと思います。パートナーで交代で赤ちゃんを見る時間を作ったり、実家が近くにあれば頼ったり、たくさんの方に協力をしてもらってください。
育児中の不安や悩み
1か月の赤ちゃん育児では、日々さまざまな悩みや不安が湧き出てくるものです。「なんか呼吸が荒い気がする」「ずっと泣いている」「ミルクを飲んでくれない」、、1つ1つが心配になっていました。難しいと感じたときには、オンラインの育児サポートや地域の育児相談サービスを利用してみるのも良いですし、赤ちゃんが産まれた産院や近くの小児科に相談しましょう。相談してみると、大したことなかったと思えることかもしれません。一人で抱え込まないようにしてくださいね。
赤ちゃんの成長に合わせた育児
愛着形成
赤ちゃんとの触れ合いは、赤ちゃんにとっても親にとっても大切な時間です。優しく声をかけたり、抱っこして体温を感じさせることで、安心感が育まれます。まだ目はよく見えていないようですが目を見つめながら話しかけるだけでも、赤ちゃんは親の愛情を感じることができるようです。
赤ちゃんとの触れ合い方
1か月の赤ちゃんは、抱っこや優しいタッチを通じて安心感を得ます。首がまだしっかりしていないため、抱っこの際にはしっかり支えてあげてください。私は最初、首がすわっていない赤ちゃんを見て、こんなにふにゃふにゃなの!?と驚きました。上手く抱っこできずに悪戦苦闘していました。布団に寝ている赤ちゃんの首の裏にそっと手を差し込んで、できるだけ身体を密着させて抱っこしてみてください。今度は降ろし方がわからず、また悪戦苦闘するはずです(笑)。たくさん触れて慣れていきましょう。
おわりに
1か月の育児生活は、まさに手探りの連続ですが、少しずつリズムがつかめてきます。大変ですが赤ちゃんが眠る姿や泣き声一つひとつに愛おしさを感じる毎日です。育児は完璧である必要はありません。赤ちゃんの成長は驚くほど早いので、ゆっくりと赤ちゃんとの時間を楽しみながら、自分らしい育児スタイルを見つけていってください。
また、不安なときには専門機関や地域の子育てサポートに相談し、一人で抱え込まず周りと助け合いながら進んでいきましょう。この最初の1か月が、かけがえのない素敵な思い出となりますように。
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